

8月30日から9月1日まで二泊三日の修学旅行でペンシルバニア州フィラデルフィア市を訪れました。
今回の修学旅行では、児童が訪問先について調べ、旅行の計画を立てることが学習の中心となっていました。フィラデルフィアがアメリカの歴史上でどのような意味をもつ場所なのかを知る中で「独立」ということについて理解を深め、さらに、首都が置かれていたという事実に驚くとともに、独立宣言が行われた時代に建てられた歴史的な建築物を見つけることに楽しみを見出していました。
初日は、100年以上前にオープンしたReading Terminal Marketでの昼食から始まりました。アメリカ最古のアイスクリーム屋などを横目に、百軒近くある店の中から自分が食べたいものを探し、英語で注文しました。その後、Logan Squareという噴水がある公園で一休みをして、この街の中心であるCity Hallへと向かいました。ペンシルバニアの命名にも深く関わったウィリアム・ペンの銅像が塔の頂上にそびえたっており、その足元まで上るツアーに参加しました。高いところから見ると、道路が全てCity Hallを中心に設計されていることが見て取れ、みんな感動していました。さらにMuseum of Artでは、所蔵作品の中からそれぞれが「お気に入り」を見つけることができたようでした。
二日目は、Historic Districtと呼ばれる歴史的な建造物が密集したエリアを探索しました。Independence Hallでガイドの方が説明してくれた内容については、自分の英語力に合わせて目標を決め、それぞれが学びながら聞くことができたようです。Mint(造幣局)では、国を支えるお金づくりについて見学をし、National Constitution Centerでは、現在のアメリカの形を決定づけた憲法について、プレゼンテーションを聞いたり、パネルを見たりしながら学習しました。午後は、Betsy Ross HouseやElfreth’s Alley、Independence Seaport Museumを訪れました。中でもSeaport Museumで展示されている潜水艦に入ったときには、その狭さや何とも言えない息苦しさのようなものを感じ、その過酷さを体験できたようでした。
最終日は、楽しみにしていたThe Franklin Instituteへと向かいました。体験型の展示が多く、自分の五感を通して学びが得られたようで、科学が、自分たちの生活を支え、発展させてくれていることを感じ取っていました。
食事のメニューや見学地へのルート、自由時間の過ごし方など、あらゆることについて話し合い、意思決定を重ねたてきた中で、意見が分かれたときもありましたが、できるだけみんなが納得できるようにと考えながら決めることができていました。また、自分たちで決めた施設を実際に見学をすることで、知識が実感を伴ったものになりました。フィラデルフィアの重要性、独立の苦労など、歴史を学ぶことができ充実した3日間となりました。